【読書】ある意味、生き方指南本~壇蜜「どうしよう」を読んでみた~

壇蜜さんのエッセイ集「どうしよう」(マガジンハウス、2016)をやっと読み終わりました。
相変わらず読むのが遅い人間です。(笑)

この本では、人の名前の呼び間違いからストレスに至るまで、日常の中で誰でも遭遇しうる「どうしよう、困った」という出来事に対して壇蜜さんなりの答え、というか対処法や心構えが描かれています。
全て書き下ろしのエッセイで、壇蜜さんの写真も表紙の1枚(着物を着て凜とした雰囲気で座っている写真)のみ。
エロ要素はほぼ無し!


「壇蜜日記」が毎日の日記であっさりとした文章(下手したら一行で終わる日もある)であるのに対して、こちらは一つのテーマに対して4頁ぐらいでじっくり綴られています。
内容も壇蜜さんの仕事や日常生活でのエピソードは勿論、学生時代のお話や過去の恋愛などについても詳しく書かれています。
「壇蜜日記」のようなテンポの良さは失われていますが、壇蜜という人間自体が気になる人には、より彼女の人間性を感じられて面白い本だと思います。

相変わらず所々に散りばめられた冷静な自己分析と自虐ネタ。そして、世間に対するやんわりとした皮肉。
でも、不思議と嫌味が無いのです。そこが彼女の文章の不思議。
独特のユーモアを感じる絶妙な言葉選びを駆使し、彼女の自虐や皮肉は不快感を通り越し、読者を共感へと導いてくれる気がします。


私はいつもエッセイを読むときは、心に突き刺さった部分には付箋を貼っているのですが、今回も気が付けば付箋がびっしり。
この本で特に私の心に突き刺さったのは「“理不尽”の取り扱いについて」と題した章。

「『他人の理不尽に優しく自分の理不尽に厳しく。悪口傲慢口答えダメ、ゼッタイ』が暗黙のルールとなっている大人の社会…。もはやそれを諦めて向き合い、有意義に人生を送るしかない。私は最近、理不尽な要求には半分聞いて半分無視するという手段を取るようにしている。
『ここまではやってみたんですけど、あとはちょっと難しくてバカな私はどうしても分からなくて…至らなくてごめんなさぁい』
理不尽も金になるなら、喜んで付き合おうじゃないか。全部聞くほど暇ではないが。」(本文156頁より抜粋)
…そのかわし方、非常に勉強になります。

あと、壇蜜さんは女子校出身なのですが、女子校あるある的な要素も多く個人的にはツボにはまりました。(当方女子校出身)


コンプレックスや世の中への煮え切らない思いを文章という形で昇華させ、「壇蜜」というキャラクターに徹している齋藤支靜加(壇蜜さんの本名)という一人の女性の生き方にさらに惚れました。

また、単なるタレント本というジャンルに留めるのは勿体無い位、壇蜜さんの「文章を書くことに対する使命感」も感じられます。
今後もこの人がエッセイ集を出版したらぜひ読み続けていきたいと思います。



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2017.05.17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 本の感想

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プロフィール

じぇい

Author:じぇい
関西在住の音楽好きなアラサー会社員。

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